顎の横のエラが悩みだという女性は意外と多いものです。なんとかその悩みを解消しようと努力している方もおられますが、実は「マウスピース」で解決できるようです。いったい、エラを治すにはどのようなマウスピースの使い方をすればいいのでしょうか?また、どうしてエラ張りがマウスピースで解決するのか、その理由も合わせてご紹介致します。
エラの張りは治せる?
顔の「エラ」とひとことで言いますが、それを気にしている人にとっては深刻な問題です。なんとかこのエラがなくなって欲しい、このエラさえなければと思い悩み、整形などを考える人もいるかも知れません。
ただ、顔のエラはいわば肥大化した「筋肉」ですので、外科的な手段は他の部位に影響を及ぼしそうで危険です。そこで、その筋肉を和らげる方向でマウスピースを使うと効果的だと言われています。
エラ張りの治療のためのマウスピースの使い方としては、夜間に口の中に装着するマウスピースを装着する人が多いです。
マウスピースがエラ張りに効果的な理由
顔のエラが発達している人は、知らない間に「咬筋」という筋肉が発達しているものと考えられます。
この筋肉はいわば歯を噛みしめるときに使う筋肉で、普段の生活でも重いものを持った時、テニスやゴルフなどのスポーツなどで球を遠くまで飛ばす時の他は、寝ているときに夢を見たりして無意識に噛み締めているために発達するケースがとても多いと言われています。
それは、身体は就寝していても脳は起きていてフル活動しているからです。そのため、いろいろな意識が働き、無意識のうちに奥歯を噛み締めたりしてしまうのです。
この場合のエラ張りに対処するマウスピースは、やはり歯科医でしかるべき検査をしてから、オーダーメイドで作成するのがおすすめです。
奥歯には食いしばりによって80kg近くの力がかかっていると言われています。マウスピースをすることによって、カチカチになったエラの筋肉を緩和することができるそうです。また、歯や口の周りの筋肉への負担もマウスピースを装着することによって軽減できますので、「小顔効果」もあると言われています。
気になるエラだけではなく、美容に関心のある女子にはいちばんのビューティー・ポイントである「小顔」にもアプローチできる上に、現代人で悩んでいる人が多い首や肩こりまで解消するケースもあるといいますから、マウスピース治療は一石三鳥でとても魅力的です。
歯医者と市販とでマウスピースはどう違う?
マウスピースは歯医者でオーダーメイドで注文するか、市販のものを購入する2択に大きく別れます。
小顔ブームに乗って、マウスピースはいまやドラッグストアや、インターネット通信販売などでも簡単に手に入ります。市販のマウスピースには、大きく2種類あり、ひとつが使用前に熱いお湯につけて柔らかくし、自分の歯型をつけてつくるものです。やり方がまずいとうまく型が取れず、そのためにあまり効果が期待できない結果となってしまいます。
Cutona(キュトナ) 小顔 マウスピース
もうひとつが、汎用性の高い、誰にでも合う形に設計されたマウスピースです。
顔筋エクササイズマウスピース
歯並びに合わせてくわえ、1日20分を目標にモグモグと口を閉じて噛むことで、口輪筋や表情筋が鍛えられ、顔の歪みや顎関節症に効果があるとされています。
デンタルマウスピース
どちらのタイプも1,000円〜3,000円程度で購入可能ですが、オーダーメイドでぴったり自分の歯や口の形に合わせて作れるわけではないため、使っているうちに違和感を感じてきたという人や、顎に痛みを感じるようになってきたなど、使い続けるうちに違和感を感じる人もいます。
一方で、歯科医を訪れてちゃんとしたデータをもとに作るオーダーメイドのマウスピースは、お値段は10倍程高くなりますが、ドラッグストアで売られているものなどとは、まず装着感がぜんぜん違います。
歯医者さんで作るマウスピースですと、スポーツ選手などもパーフォーマンス向上のために愛用するような、レベルの高いものも提供できます。より精密な検査を経て、石膏で型を作り、さらに調整を重ねて作りますので、自分の歯型にぴったりなものが出来上がります。
こちらのほうは、最初は違和感があるものの、使い続けるうちに慣れてくる、歯ぎしりも治った、などという口コミが多いのが特徴です。
それに効果の出方もぜんぜん違うため、「効果が出ている」という満足感もプラスされるので、費用対効果で考えるとコストパーフォーマンスはかなり高いと考えられます。
安いからとドラッグストアで買い求め、多少の不具合には目をつぶりながら使い続けるのと、満足感のいく歯科医でのオーダーメイドを使い続けるのでは、どちらが結果的に得なのか?懸命な消費者であるなら、すぐにその答えは見つかると思います。
ドラッグストアなどで売られているものは、2,000円程度からあるのに対し、歯医者さんで作ると保険が適用されるかどうかによって異なりますが10,000円〜30,000円程度かかります。市販のものとは大きく価格差がありますが、長く使い続けることを考えると歯医者さんで相談して作ったほうが装着感も効果も高いものが得られるのではないでしょうか?
歯医者さんで作っても、食いしばりや歯ぎしりなどが原因だと保険が適用されますので、もう少し安い価格で作れると思います。ただし、同じマウスピースでもインプラントやセラミックの歯を守るのが目的だと保険の対象外となってしまうので、注意が必要です。
まとめ
エラ張りは筋肉の張りであり、その筋肉をほぐす役割を担うマウスピースは効果的です。マウスピースは市販で買うケースと歯医者でオーダーメイドで作るケースがあります。マウスピース未経験の方は付け心地などを確かめるためにも市販のマウスピースで試してみるのも良いかもしれません。本気でエラ張りを改善して小顔を目指すという人であればオーダーメイドで自分に合うマウスピースを作ることをおすすめします。