快眠を妨げるだけでなく、一緒に寝る人にも迷惑をかけてしまういびき。また、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあり、命の危険も高まります。対策グッズがたくさん販売されており、鼻孔拡張テープや顎を固定するサポーター、呼吸しやすい枕なども目にしますが、中でも使いやすくて高い効果が期待できるのがマウスピースです。今回は、いびきの原因とマウスピースの効果、また、市販のいびき予防マウスピースのおすすめをご紹介します。
いびき対策ならマウスピース
いびき対策ならマウスピースが効果的という話を聞いたことがある人も多いかと思いますが、どうして歯に設置するマウスピースがいびきに関係するのでしょうか。マウスピースがいびき対策に効果的である理由を知るためにはいびきについてまず知りましょう。
そもそもいびきの原因は？
そもそもいびきの原因をご存知でしょうか？主な原因は、上気道が狭まることです。上気道は気道の内、鼻〜のどまでを指します。重力などの影響で軟口蓋や舌の付け根がのどに落ち込むことで上気道が狭くなり、空気の通り道が狭くなることでいびきが発生します。
いびきの種類
いびきには２種類あります。1つ目は、疲れた時やお酒を飲みすぎた時にかくいびきです。一時的なものなので、過度に心配する必要はありません。2つ目が習慣性のいびきです。寝ている間に気道が狭まり、呼吸が減るタイプで、この中でも特に「睡眠時無呼吸症候群（SAS）」は命の危険もある病気であり、適切な治療を受ける必要があります。
いびき対策には、主に手術・病院での定期治療・生活習慣の改善・マウスピースなどのいびき対策グッズの活用があります。軽度ないびきでしたらマウスピースなどのいびき対策グッズの活用で予防につながります。
もともと顎が小さい人や口呼吸になっている人がいびきをかきやすいのですが、そういった方にはマウスピースによる対策がおすすめです。就寝時にマウスピースを口に入れることで顎が下がることを防ぐことができ、これによって、気道を確保することができ、いびきが収まるという仕組みです。一方で、太り過ぎなどで気道の確保が難しい人や重度の症状の人にはマウスピースでは不十分であるとされています。
いびき予防のマウスピースはどこで買える？
いびき予防のマウスピースは、歯医者でオーダーメイドで制作するか、市販（ネット・ドラッグストアなど）で購入するかの2択になります。
歯医者でオーダーメイドで作る
歯医者で診療を受ければオーダーメイドのマウスピースを作ることができます。いびきは重度の場合、命にも関わることがあり、中にはいびきを専門的に扱っている「いびき外来」の歯医者もある程です。
歯医者でオーダーメイドで制作してもらえば、効果を相談しながら治療を進めることができるので安心ですね。睡眠時無呼吸症候群などの場合で、内科医から診断書がもらえている場合は、保険適用となり10,000〜30,000円程度で購入できます。
診断書がない場合でも、保険は適用されませんが制作は可能です。費用は、30,000〜50,000円程度になります。
歯医者によって、制作日数は異なり、医院内で制作を担っているところなら90分程度で製作してくれるところもあるそうです。製作する前には顎のレントゲン写真を撮影し、骨や舌、気道の状態を丁寧に確認します。歯型だけではなく気道全体のバランス診てもらえるため、総合的なサポートを受けられます。いびき外来ではしっかりと眠れているかチェックするため、何度か病院で眠ってもらい、その様子を評価し改善していくところもあります。
市販（ネット・ドラッグストアなど）
市販の中でも２種類あり、定形型のタイプと型をとるセミオーダーメイドタイプがあります。
セミオーダーメイドタイプは、プラスチックを熱湯にマウスピースを浸けて、柔らかくしてから口にはめることで、自分の形に合わせることができる簡易的なオーダーメイド品ということになります。しかし、型をはめるのに失敗する可能性もあり、その失敗した型を誤ってつけ続けていると、症状が改善しないリスクもあります。
どちらのタイプもamazonや楽天などのネット通販やドラッグストアなどで購入できます。価格は1,000〜3,00円くらいの物が多いです。医師が監修している商品も多く販売されています。しかし、口にはめるものでもありますので、あまり安い物は買わずに信頼できる商品を選ぶことも大切です。自分に合う、合わないもありますので、もし一つ目で効果が出ない場合は、すぐの他の商品に切り替えるまたは、歯医者でオーダーメイドのものを作ってもらうことが懸命です。
おすすめのいびき予防マウスピース5選
トップセラーズ いびき軽減マウスピース
専門医が監修したいびき防止グッズのなかでも最高ランクのクオリティ(品質)と安全性を保持するマウスピース。お湯につけた後にはめるだけで自分専用のマウスピースを型取りすることができます。マウスピース2個セットのため、型取りに失敗しても安心です。いびき以外にも歯ぎしり防止の効果も期待できます。
いびきマウスガード
いびきと歯ぎしり、両方をケアしてくれるので、両方の症状に悩んでいる人におすすめのマウスピース。お湯で暖めることで自分の歯に合わせて成形できるセミオーダーメイドタイプのマウスピースです。上下の歯を固定することで睡眠中に口顎が開くのを防ぎ、鼻呼吸を促すとともにいびきを防ぐことができます。また、上下の歯の間に挟み込むため、擦れをふせぎ、歯ぎしりも同時に防止します。
シリコン いびきマウスピース
温めた後にはめることで型をとるセミオーダーメイドタイプのマウスピース。2個セットで1個あたり500円とコスパに優れており、その点が高くユーザーから評価されているいびき・歯ぎしり対策におすすめのマウスピースです。
Dr.Qolis マウスピース
届いてすぐに使えるフリーサイズのいびき・歯ぎしり防止マウスピースです。やわらかいシリコン素材で、奥歯に合わせるだけのピンポイント設計。接触面が少なく痛みや違和感を感じにくいシンプル＆快適設計です。波型を奥歯に合わせるだけのマウスピースなので目立たず、お泊りや旅行の時にも便利です。
EMILEAD 舌用マウスピース
こちらは他とは全く違う舌にはめることでいびきを防止するマウスピース。睡眠時の舌を前方へ維持することで喉奥の気道を開き呼吸を楽にしてくれます。フリーサイズで他のマウスピースのような型取りは必要ありません。特殊で柔らかい医療用シリコンを採用することで、装着時の違和感をできるだけ少なくし、睡眠時のいびき、無呼吸、口呼吸、ストレスもケアします。
まとめ
もともと顎が小さい人や口呼吸になっている人がいびきをかきやすいのですが、そういった方にはマウスピースによるいびき対策がおすすめです。いびき対策のマウスピースはオーダーメイドで歯科医で制作してもらうか、市販のマウスピースを購入するケースに2分されます。症状の程度や予算によって、どこで購入すべきか変わってきますが、睡眠時無呼吸症候群の診断がつく場合は保険適用となり、歯医者でオーダーメイドでマウスピースを作ることができます。命に関わってくる病気なので、その場合は、医師に相談して治療を行うのがよいでしょう。