スポーツ時にマウスピース(別名:マウスガード)を装着することで怪我の防止やパフォーマンスの向上などの効果があります。プロだけでなく、アマチュア、部活などでも使用する人が増えるなど、普及してきています。そんなスポーツ用のマウスピースは歯医者でオーダーメイドで制作してもらうべきなのか、スポーツショップなどで販売されている市販のものでよいのか。スポーツ用マウスピースをどこで買うべきなのかということを考えていきます。
スポーツ用マウスピースの概要
身体接触が前提のアメフトや、ボクシングでは外傷を予防するために装着が義務化されているマウスピース。他のスポーツも連盟で様々なルールが決められており、ラグビーやラクロス、アイスホッケー等でも一部義務化されています。アメフトはケガが多いイメージですが、マウスピースの着用を義務としているため、他の競技よりもかえって、ケガが少ないとも言われています。
また、歯に危害が加わるのは外からの力だけではありません。力を入れようと強く食いしばることで歯が欠けることもあります。最近では、甲子園で大活躍した金足農業の吉田投手が投球で歯を食いしばることで歯が欠けてしまうということでマウスピースをはめていることでも注目を集めました。
スポーツにマウスピースがおすすめの理由(メリット)
マウスピースの主な効果としては下記が挙げられます。
■外からの衝撃による歯や口腔内の損傷を防ぐ
■力を入れるための食いしばりによる歯の損傷を防ぐ
■他人を怪我させない
■脳震盪や脊髄損傷を防ぐ
■噛み合わせによる運動能力の向上
などがあります。
外からの衝撃による歯や口腔内の損傷を防ぐ
スポーツで怪我する口の中の箇所は圧倒的に「上の前歯」だと言われています。外からの強い力がかかると、歯は意外にももろく、ポキっと折れてしまうケースが多いようです。その点、マウスピースをしていれば、外側の力から歯を守ることができます。大阪大学大学院歯学研究科の前田芳信教授によると、マウスピースの使用によってスポーツ選手の外傷が減少するのは統計的に明らかです。
参照:マウスガードに関する文献(1986 年から 2012 年)
脳震盪や脊髄損傷を防いでくれる
スポーツでは、脳震盪や脊髄損傷などの重症な怪我を負うリスクもあります。そのリスクはマウスピースを杖kることで軽減することができます。激しいスポーツをする方には、マウスピースは自身の命を守る重要なアイテムなのです。
噛み合わせによる運動能力の向上
マウスピースによって運動能力が向上すると言われますが、筋力アップに効果があることは科学的に証明されていません。
ただし、「思いっきり運動してもけがをしない」という心理面の影響は大きいと考えられています。また、噛み合わせがフィットすることにより、動きが止まった瞬間に力が入りやすいというメリットがあります。バスケットボールやラグビーなど方向を瞬時に変える必要のあるスポーツの場合、マウスピースが力を発揮します。
一方、マラソンや野球などずっと力を入れ続けるスポーツの場合はあまり効果を発揮しません。
マウスピースのデメリット
マウスピースのデメリットは以下の通りです。
■装着中は話しづらい
■自身にあったマウスピースを使わないと逆効果
装着中は話しづらい
口の中に異物が入るので、特に慣れないうちは話しづらさを感じます。口頭でコミュニケーションを取る機会が多い競技では、話しづらさは致命的ですよね。それを解消するためにもオーダーメイドのマウスピースがおすすめです。オーダーメイドのマウスピースはスポーツ歯学に基づいて1人1人の口腔状態や競技、ポジションに合わせて作られますので、市販の物よりも話しやすいです。敷居が高く感じるかもしれませんが、力を発揮するにはオーダーメイドも検討してみましょう。
自身にあったマウスピースを使わないと逆効果
マウスピースは合わないと効果を発揮しないどころか、悪影響が出ます。噛み合わせが悪くなりますし、サイズが合わないことでけがにも繋がります。ご自分に合った物を選ぶ必要があります。
スポーツ用のマウスピースの購入方法
大きく分けると、
■インターネットやドラッグストア、スポーツ用品店で購入可能な市販のマウスピースを買う
■歯医者でオーダーメイドのマウスピースを制作する
の2通りがあります。おすすめはオーダーメイドで制作してもらうことです。オーダーメイドなら、自分の歯や口に合わせて作ってらもらえるとともに、使用するスポーツの特徴に合わせたマウスピースを制作してもらえます。元々は、プロのスポーツ選手が使用することが多かったですが。現在はアマチュアの選手、高校生の部活でも制作してもらうことは増えてきています。
市販のマウスピースの特徴
■安価で購入できる。数千円で購入することができる
■既製品をそのままはめるタイプもあるが、熱湯につけて柔らかくした後に歯の形をとって装着するタイプもある
■既製品をそのままはめるタイプは合わないことも多い
安価ですが、自分に合わなずに、逆効果な場合があります。
Grocia マウスピース
医学的根拠に基づいた”スポーツ専用の型取りマウスピース”です。お湯で温めて自分の歯型に合わせるだけで自分の歯に合わせたセミオーダーメイドのオリジナルマウスピースを自宅で簡単につくることができます。スポーツによって衝撃を受けやすい前歯にはたった1本しか根がありません。Grociaのマウスガードは歯の部分だけでなく歯茎の上のほうまで覆う構造になっており、これにより歯茎の奥に埋まる歯根を守ることが可能になっています。今だけのお得な3個セット
SHOCKDOCTOR(ショックドクター) マウスガード
最上級のフィット感・薄さを追求したスポーツ用マウスピース。「ジェルフィットライナー」設計で簡単に正確な熱成形が可能、歯に密着し快適なフィット感を実現します。奥歯部分の衝撃吸収性と耐久性を向上させ、前面に空いたベンチレーションホールで呼吸がしやすくなっているので全力で怪我を恐れる必要なくプレイできます。
オーダーメイドのマウスピースのメリット・デメリット
■歯科医が歯型をとり、完全オーダーメイドで作成可能
■値段は様々だが、10,000円~30,000円程度で作れるものもある
■自分の噛み合わせに合った物が作れるので、力を入れやすい
■マウスピースの普及と価格の安さが相まって、トップアスリートだけではなくアマチュアでもオーダーメイドのマウスピースを購入する人が増えている
■カラーバリエーションが豊富で模様、マーク、ラメを入れることもできるので、個性を出すことができる
スポーツ用のマウスピースを考えているなら一度、歯医者に相談してみて、オーダーメイドの制作を前向きに検討することをおすすめします。オーダーメイドは敷居が高いなって思う必要はありません。最近では、アマチュア選手でもオーダーメイドのマウスピースは広がっており、自身の歯を守るためにもおすすめします。