歯並びを良くするために、マウスピース矯正を行っている人の中には「口臭」が気になり始めたという人が少なくありません。なぜ、マウスピースを付け始めてから口臭が気になり始めたのか。マウスピース矯正中におちいる口臭のる原因とその対策について紹介します。
マウスピース矯正は口が臭くなる?
マウスピース矯正では、長時間、そして長期間に渡ってマウスピースを装着して過ごすことになりますが、この間に「あれ、なんか口が臭くなったような気がする」と、口臭を気にし始める人が少なくありません。
これには主に以下の3つの原因があります。
マウスピース自体が臭う
ひとつめがマウスピース自体の衛生状態が保たれていないために、マウスピース自体が臭いを発生しているケースです。マウスピース矯正にはいくつか種類がありますが、大抵の場合、マウスピースは2週間〜1ヶ月程度で、定期的に交換されます。
なので、マウスピースの衛生状態は保たれやすいのですが、それは、しっかりと毎日のケアを行った場合です。例えば、次の交換までの2週間の間、マウスピースを歯ブラシで磨いたり、洗浄液で洗浄しなければ、長時間口の中に入れておいたマウスピースは付着した細菌が繁殖してしまったり、汚れが溜ったりすることで臭いを発生させます。
食べかすの放置
食事を終えて、そのまま食べかすが歯に付いている状態でマウスピースを長時間ついてしまいますと、食べかすがマウスピースと歯の間にはさまったままになってしまい、当然のように口臭の原因となってしまいます。マウスピースを装着する前には口の中の衛生状態を良くして置かなければ口臭の原因になります。
唾液が行き届かない
このあと、詳しく紹介しますが、唾液は口臭を防ぐために重要な役割を担っています。しかし。マウスピースを長時間はめておくと、マウスピースを装着した歯の表面には唾液が行き届きません。そのために口臭が発生しやすい環境を生み出してしまうのです。
唾液と口臭の関係
唾液は、口やのどに潤いを与えるだけでなく、口の中の衛生環境を整える、抗菌作用など、非常に重要な役割を担っています。
抗菌作用
唾液に含まれる「ラクトフェリン」などの抗菌物質が虫歯や口臭の原因となる細菌の増殖を防ぎます。
歯の再石灰化作用
物を食べると、歯の表面のミネラルが溶け出されますが、唾液があるとそれを留めます。
浄化作用
唾液は口の中の細菌や食べかすなどを洗い流して衛生環境を整える役割があります。
消化作用
唾液に含まれる酵素「アミラーゼ」が食べ物の消化を促進します。
潤滑作用
発声や食事をしやすくします。
味覚作用
唾液が食品の成分を溶かして、味を感じやすくします。
口内の衛生環境を保つ役割のある唾液が不足すると、雑菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因や虫歯などの原因につながるのです。マウスピースをつけていると、この唾液が行き届かずに、口臭が発生しやすい口内環境になってしまうのです。
マウスピース装着中の口臭対策
ご紹介しましたようにマウスピースをはめていると口臭が発生する要因が複数ありますが、原因が分かれば、その対策も簡単です。以下のことを心がけると、マウスピースによって発生する口臭を防げるでしょう。
食後の歯磨き
まず、毎食後の丁寧な歯磨きを心がけましょう。食事する時にはマウスピースを外しますが、食後に歯磨きせずにマウスピースを装着してしまうと余計に細菌の増殖を促してしまうことになります。食後にマウスピースを装着する前には、歯間ブラシなども利用してきちんと歯を磨いてください。
マウスピースの洗浄
マウスピースの洗浄でマウスピース自体が臭うのを防ぎましょう。歯列矯正におけるマウスピースは短期間で交換するものではありますが、短くても2週間、長ければ1ヶ月は使用します。使用後は必ず手入れをしましょう。
洗いにくいところは歯ブラシを使い、それ以外の部分については水洗いで十分です。なお、綺麗になるからと歯磨き粉を使用するのはNGです。配合されている研磨成分がマウスピースを傷つける原因になります。
こまめに洗っていれば水洗いだけでも十分に汚れを落とせます。しかし、洗浄を疎かにしている場合だと、歯ブラシを使っても落とせない汚れが発生しているケースもあります。この場合、そう簡単に汚れは落とせません。そこで活用したいのが「マウスピース洗浄剤」です。
ポリデント矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤
「ポリデント 矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤」なら、5分洗浄液に浸しておくだけで矯正用リテーナーやマウスピースを99.9 %除菌することができます。マウスピースをニオイ原因菌やカビの一種などの頑固なヨゴレ、ニオイから清潔に保ちます
■使用方法
(1)150mL程度のぬるま湯(約40℃)に、本品1錠を入れます。
(2)口腔内装具全体を5分以上洗浄液に浸してください。洗浄液に浸した後に、洗浄液を市販の歯ブラシ等につけて磨いてください。シリコンゴム製品は傷つく恐れがあるので、歯ブラシで磨かないでください。
(3)洗浄後は水でよくすすぎ、残った洗浄液はすぐに捨ててください。
・錠剤は1回1錠が目安です。また、洗浄液は毎回お取替えください。
・アルミ包装は使用する直前に切り離してあけてください。あけたまま放置すると発泡しないことがあります。
・誤飲を防ぐため、洗浄専用の容器のご用意をおすすめします。
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マウスピースのカビやバイ菌を強力除菌。マウスピースに付着している菌や汚れを酵素の力ですっきり落とします。洗浄成分が臭いの素となる汚れをしっかり落とし、口臭への悪影響を防ぎます。
使用方法
1約150mLの水またはお湯(40~50℃)をご用意ください。60℃以上のお湯で使用しないでください。
※水温が低いとまれに発泡しにくくなります。40℃~50℃のお湯をおすすめします。
2ご用意した水またはお湯にマウスピース洗浄剤を1錠入れます。
錠剤の包装は使用する直前に切り離して開けてください。開けたまま放置すると発泡しないことがあります。
3すぐに入れ歯を浸してください。
※ふつうの汚れの洗浄は5分程度で終了します。特に汚れがひどい場合は、一晩浸しておくと効果的です。
4洗浄後は水でよくすすいでください。ごくまれに汚れが落ちない場合がありますが、無理な洗浄やブラッシングはせずに、歯科医にご相談されることをおすすめします。
溶液は毎回お取替えください。
5ご使用後、湿気の少ない涼しい場所に保管してください。子供や第三者の監督が必要な方の手の届かないところに保管してください。車内やストーブのそばなど、高温となる場所に放置されますと、製品が膨張することがあります。
矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤
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【使用方法】
1. 約150mlの水またはぬるま湯(40-50℃)に本品を1錠入れてください。
冬場など水温が低いと発泡が弱まりますので、ぬるま湯でのご使用をお勧めします。
2. 口腔内装具を5分程度浸してください。
一晩浸すと、より高い洗浄効果を得られます。
3. 洗浄を終えたら水でよくすすいでください。
マウスピース専用の洗浄剤であり、通常は落とせない汚れも落とすことができる可能性があります。これを使っても落とせない場合は歯医者さんで相談してください。
まとめ
マウスピースをつけていると口臭が気になることがありますが、その原因は「マウスピース自体の異臭」「食べかすの放置」「唾液が行き届かない」ことが考えられます。そのため、食後の歯磨きやマウスピース自体の洗浄を心がければ防ぐことができるでしょう。