マウスピースをはめてる時に違和感を感じたらどうすればよいのか

マウスピース 違和感

マウスピースを用いた矯正治療では、装置を口腔内に装着し続けなくてはならないことや、歯に力を加えて歯を動かしていくことから、個人差はあるものの、違和感が生じる場合があります。マウスピース矯正の際に生じる違和感に関して、その解消までの期間と解消方法について述べていきます。

初めてマウスピースをつける人が直面する違和感

マウスピース 違和感初めてマウスピースを装着した場合、マウスピースの種類、素材・厚みにもよりますが、締め付けられるような違和感や痛みが生じることがあります。また、動かそうとしている歯の種類や位置、歯の状態によっても違和感の生じ方が異なるとされています。

違和感の種類

マウスピース装着時に、歯の一部分または全体的に痛みを伴うような違和感や、舌などの口腔内の一部分とマウスピースが当たってしまうことによる違和感、歯を噛み合わせたときの違和感、虫歯のように冷たいものがしみるような違和感などが報告されています。

なぜ違和感が生じるのか

マウスピースの装着によって違和感が生じるメカニズムとしては、以下のようにいくつか考えられています。

マウスピース装置そのものによる違和感

これは、普段であれば無かったマウスピースが口腔内に存在することで違和感を感じます。また、マウスピースが舌に当たったりすることもあります。さらに、交換が必要なタイプのマウスピースであれば、新しいマウスピースに付け替える度に、これまでとは形が異なっているために違和感を感じる場合もあります。

一方で、マウスピースそのものによる違和感が生じる場合では、マウスピースの素材や厚みが起因していることもあります。加えて、マウスピースを装着しているのが片顎のみか両顎なのかによっても違和感の生じ方が異なるとされています。

歯の移動に伴う違和感

マウスピースを用いた歯列矯正では、歯に弱い力をかけて骨吸収と骨形成を促すことで、少しずつ歯の移動をさせていきます。そのため、マウスピースを装着している間は歯への圧力がかかり、違和感を生じさせます。

マウスピースの違和感はどのくらいで解消されるのか

マウスピース 違和感マウスピースの違和感が解消されるまでの期間は、生じた違和感の原因や個人差によって異なります。違和感が起きる原因ごとに、解消までのおおよその期間をみていきましょう。

マウスピースの装着に慣れていないために起こる違和感の場合

前述の、初めてマウスピースを装着したときの違和感であれば、個人差があるものの、装着して数日間で慣れる場合が多いとされています。

また、マウスピースはそれぞれの種類ごとに定められた装着時間があります。具体的には、短くても8時間、長い場合では1日中の装着時間が必要とされています。そのため、長い装着時間を守ることでマウスピースの装着への慣れにもつながるとされ、歯の移動のためだけでなく違和感の解消のためにも、決められた装着時間を守る必要があります。

しかしながら、あまりにも違和感が強い場合では、マウスピースが合っていない可能性もあるので、主治医に相談が必要です。

矯正治療中の違和感

マウスピースを装着し続けている間に起こる違和感の場合では、いくつかのパターンが考えられます。

まず、特定の歯に違和感を覚えるような場合では、各段階で目的とする位置まで歯が移動するまでは、違和感が継続することもあります。そのため、短くても数時間、長くて次の交換までは違和感が残る場合があります。

次に、交換したてのマウスピースを装着したときに違和感を覚える場合では、初日に最も強い違和感が生じるとされています。初日以降、慣れてくることが多いとされています。

その他、マウスピースを交換する度に、違和感が生じる部位が異なる場合があります。マウスピース治療の特徴上、少しずつ歯を移動させていく必要があるため、仕方ない面もあると考えられます。その場合でも、治療の進展によって、またマウスピースの交換によって違和感が解消することが多いため、遅くとも1ヶ月程度で良くなるとされています。

以上のような違和感が生じるために、装着時間を守らずにマウスピースを外してしまうことが考えられます。その場合では、治療が長引くばかりでなく、想定していた歯の動きと異なってしまうことにより、マウスピースが合わなくなることでさらに違和感や痛みが生じたり、マウスピースを作り直すことになってしまったりする可能性もあります。

そのため、いずれの場合にしても違和感が生じたときには、放置せずに主治医に相談の上、対応していくことが必要です。

マウスピースの違和感が解消されない時の対処法

マウスピース 違和感マウスピースを装着中または外しているときに違和感が生じ、なかなか解消されない場合、まずは主治医に相談する必要があります。生じている違和感の原因が明らかにならない限り、一律の解消方法はありません。主治医に相談し、原因が明らかになることで、マウスピースの再調整や対処法など、指示を受けることが出来ます。

また、マウスピースを外しているときは違和感が無いなどの場合でも、前述の通り、マウスピースによる矯正治療は規定の装着時間があるため、自己判断でマウスピースを外したままにしてしまうことは避けたほうが懸命です。ただし、我慢できないほどの痛みや違和感が生じた場合は、無理に装着を継続せずに、すぐに歯医者を受診することが望ましいと考えられます。

一方、すぐに受診するための時間が確保できない場合や、一時的に痛みを抑えたい場合などでは、市販されている鎮痛薬を用いることも可能です。

まとめ

マウスピースは、それまでの口の中の感覚が異なることで違和感を抱いたり、歯に力が加わっていることで違和感を生じてしまいます。なれるのには個人差がありますが数日から1ヶ月程度かかることもありますが、その違和感を嫌ってマウスピースを頻繁に外していては治療が失敗に終わることがあります。違和感に耐えられない、長く続く場合は、マウスピースがあっていない場合もあるので、主治医に相談するようにしましょう。

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