矯正用マウスピースは歯医者で作るべきか?市販のものを買うべき?

医療用マウスピース

矯正用マウスピースとは

マウスピース矯正歯並びを整えるために行う矯正は、従来はワイヤーを使った治療が主流でしたが、近年、人気を集めているのがマウスピース矯正です。ワイヤー矯正と違って、目立ちにくい点や食事などの際でも自由に取り外せる点が人気となっています。

ワイヤー矯正もマウスピース矯正も原理は同じで歯に力をかけて、少しずつ歯を動かしていきます。そのため、市販のものではなく、歯医者で自分の歯に合わせてオーダーメイドで制作した方が、効果が高いとされています。しかし費用面などで、市販の矯正用マウスピースと比べて、一長一短もあります。

矯正用マウスピースを歯医者で作るメリット・デメリット

マウスピース矯正矯正用マウスピースには、「インビザライン」「アソアライナー」など様々な種類があり、歯医者によって取扱が異なります。中でも「インビザライン」は、2018年1月時点で、全世界で520万人以上の人が施術を受けており、日本でも定番の種類です。

歯医者で矯正用マウスピースを作るメリット

■効果が得やすい
自分の歯に合わせて制作しているため歯を動かしたい方向に効率良く力を入れることができ、矯正の効果を得やすいとされています。

■不快感や違和感が少ない
自分の歯に合わせているので、無駄なスペースがなく、不快感や違和感が少ない、すぐに慣れるというメリットがあります。

■施術できる症状が広い
市販のマウスピースで矯正できるのは矯正の範囲が狭い、軽い症状のみです。一方、歯医者でオーダーメイドで制作してもらう場合は、様々な症状に対応してもらえます。しかし、従来のワイヤー矯正よりは対応できる症状は少ないです。

■安心できる
マウスピースによる矯正は長期に渡ります。効果が出ているのかどうか、正しく行えているのかどうか、それを医師に見てもらいながら治療を行っていけるのは安心感がありり、精神的な負担が少ないといえます。

歯医者で矯正用マウスピースを作るデメリット

■料金が高い
矯正用のマウスピースは、特定の疾患や顎変形症の手術前後に伴う場合などの例外を除いて、残念ながら保険適用外です。ワイヤー矯正よりも安価ではありますが、自己負担なので、マウスピース矯正は決して安くはありません。歯医者でオーダーメイドでマウスピースを制作する場合、1〜2本だけを矯正する場合は10万円程度で済みますが、上下全ての歯を矯正する場合は60〜100万円ほどかかります。動かす距離や範囲など症状によっては100万円以上かかることもあります。

■通院の必要がある
定期的に通院する必要があり、忙しい人は、その点がデメリットと感じる人も少なくありません。

■成果が保証されない
マウスピース矯正が失敗に陥る原因に自由に取り外せるために決められた時間装着していなかったことがあります。これは自分の責任ですが、高い施術代を払ったにも関わらず、思ったとおりの成果をあげられなかったとなると、無駄ですよね。マウスピース矯正で思った通りの結果を得るためには強い意志が必要になるのです。

矯正用マウスピースを市販で購入するメリット・デメリット

市販のマウスピースには2種類のタイプがあります。ひとつがはじめにお湯に付けて、マウスピースを柔らかくした状態で装着することによって、自分の歯に合わせることができるセルフオーダーメイド式のマウスピース。もうひとつが汎用性の高い固定の型になっているタイプのマウスピースです。

市販のマウスピースは当然、歯医者でオーダーメイドで制作してもらうよりは効果は小さいですが、費用面などでメリットもあります。

市販の矯正用マウスピースを購入するメリット

■料金が安い
最大のメリットは料金です。歯医者でオーダーメイドで制作してもらって治療を行っていく場合、数十万円はかかりますが、市販の矯正マウスピースは数千円で購入できます。

■通院の手間がない
通院の手間も当然ありません。コスト面を考えても気軽に始めることができることは大きなメリットといえます。

市販の矯正用マウスピースを購入するデメリット

■効果が得にくい
市販のマウスピースはさほど大きな力が正しく歯に伝わり、歯を動かせるわけではないため、矯正できるのは僅かな歯の並びです。

■不快感や違和感がある
自分の歯に合わせたものではないので、不快感や違和感、ひどい場合には長期に渡って痛みを覚えます。セミオーダーメイドで作れる市販のマウスピースでもやはり、正確とは言えず、不快感などは生まれやすいです。自分にあっていないと感じた場合はすぐに使用を控えた方がよいでしょう。

おすすめの市販の矯正マウスピース

デンタルマウスピース

矯正マウスピース 歯医者
届いたらそのまま使えるマウスピース。歯並びの矯正や歯ぎしり予防に活用いただけます。付け心地に違和感などもなく、ユーザーからの評価も高く、歯並びの改善が数カ月後から見られたと高評価のマウスピースです。
サイズ(約):6,0×4,0×2,2cm
本体材質:EVE樹脂

NOC RENO デンタルマウスピース

矯正マウスピース 歯医者
型をとる必要がないタイプの矯正・歯ぎしり防止用マウスピース。かなりしっかりと装着している感じ、着け始めてすぐに慣れることができたとユーザーからは付け心地に対する高い評価が目立ちます。しかし、汎用性の高い形状のマウスピースで、型が合わない人は着け始めてから1週間程経っても、違和感が抜けずに痛みを覚え続ける人もいます。その場合は、型があっていないので使用を控えることをおすすめします。
サイズ(約):6,0×4,0×2,4cm
本体材質:EVE樹脂

Dental-Pro

矯正マウスピース 歯医者
お湯で柔らかくして、型取りを行うタイプのマウスピース。型取りならではのフィット感が得られます。中央に空気口が付いているので、鼻呼吸ができない方でも使えます無色なので、付けていても目立たずに、使いやすいのでユーザーからは高く評価されています。

まとめ

矯正用マウスピースは、歯医者でオーダーメイドで制作してもらって治療を行うほうがよいでしょう。症状の軽い歯並びの矯正であれば、市販のマウスピースを使ってみても良いと思いますが、行う前に歯医者に相談することをおすすめします。また、マウスピースの使い始めは不快感や吐き気、痛みなどを持ちやすいです。特に、市販のマウスピースは自分の歯にあっていないために、それらの症状が出やすく、また、一向に改善しないケースも少なくありませんので、その場合は使用をやめるようにしましょう。

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