マウスピース矯正ってどうなの?大人に人気の矯正方法「マウスピース矯正」を徹底解説

マウスピース 矯正

日本ではまだまだ従来のワイヤー矯正が一般的ですが世界では、不快感が少ないことや人目があまり気にならないこと、また価格に関してもメリットが大きいことからマウスピース矯正が人気となっています。日本でも東京を中心にマウスピース矯正ができる歯医者が増えてきています。このコラムでは、年々人気が高まるマウスピース矯正について詳しく紹介します。

目次

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正日本で歯の矯正といえば、ワイヤー矯正が一般的で、マウスピース矯正はまだまだ少ないのが現状です。

しかし、世界では、患者の製資金的負担が少ないことや費用も安価なこと、技術が進歩していることなどから、症状の重い歯並び矯正にもマウスピース矯正が行われていたりするなど、世界でマウスピース矯正の治療を受ける患者数は500万人を超えているといわれています。

日本でマウスピース矯正が浸透しない理由にマウスピース矯正ができる歯医者が少ないという点が挙げられます。

マウスピース矯正は新しい技術であるため歯科大学のカリキュラムや卒後研修プログラムに入っておらず、その技術を習得している歯科医が少ないため、日本でマウスピース矯正ができる歯医者は限られているのです。年々東京や大阪などの都市部を中心に増えてきていますが、まだまだ少ないのが現状です。

マウスピース矯正のメリット

世界で注目を集めるマウスピース矯正ですが、マウスピース矯正の何が良いのでしょうか。マウスピース矯正のメリット・デメリットを紹介します。まずはメリットから。

目立たないので人目が気にならない

従来のワイヤー矯正の最大の懸念点が見た目です。矯正は1年、症状によっては2年、3年とかかります。この長期期間、歯にワイヤーが入っている状態で人前で話すのはやはり気が引けてしまいます。

一方でマウスピースは、透明でほとんど目立たず、周囲の人に気づかれずに歯並びを矯正することができます。

取り外しができる

また、自分で取り外しも容易にできるので、重要な仕事のプレゼンの際や食事の際に外して好きな物を食べられるのは、大きなメリットです。歯磨きなどもこれまでと変わらずにでき、歯の衛生環境も保ちやすいです。

痛みや違和感が少ない

ワイヤー矯正は特に治療後は痛みや違和感を覚える人が少なくありません。一方のマウスピース矯正は、治療後も痛みはほとんどなく、違和感も少なく、患者の精神的負担が少ないことが、世界でマウスピース矯正が広まっている理由にもなっています。

費用を抑えられる

従来のワイヤー矯正は症状によっても異なりますが、一般的には100万円前後になります。同じ症状の施術であれば、マウスピース矯正の方が10万円程抑えられるケースが多いようです。1~2本の矯正であれば、10万円程度でできるマウスピース矯正もあります。

ワイヤー矯正で大きなデメリットであった見た目や装着時の違和感などがマウスピースでは軽減されるという大きなメリットがあるのです。

マウスピース矯正のデメリット

これまで見たようにマウスピース矯正には大きなメリットがありますが一方でデメリットもあります。

効果が小さい

マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて効果が小さいと言われています。装着時間や装着方法をしっかり守らないと、自分で自由に取り外しできるからと言って、頻繁に取り外していると、想定していた効果が得られずに歯並びが綺麗に治らない可能性が高いです。

装着時間が長い

マウスピースは自由に取り外しでき、人前に出る際や食事の際などに外すことができるのは大きなメリットですが、マウスピースの効果をしっかりと得るためには1日のうち、長時間装着しておく必要があり、あまりにも外しておくと、矯正効果がありません。

大きく乱れた歯並び矯正には向かない

従来の矯正に比べてマウスピース矯正は矯正力が劣るために、大きく乱れた歯列の治療には向きません。また、日本ではマウスピース矯正に治験がある歯医者が少なく、マウスピース矯正の技術が少ないために。適した症状が限定されています。

マウスピースは決して万能ではないことを理解し、自分にあった矯正方法を選ぶ必要があるということになります。

マウスピース矯正はどこでできるの?

マウスピース矯正は歯医者で行うことができますが、先述した通り、マウスピース矯正の技術を持つ歯科医は日本ではまだ少なく、マウスピース矯正できる歯医者もまだ少ないのが現状です。

マウスピースには様々な種類があります。日本でもっとも主流なのが、アメリカ発症の「インビザライン」で、マウスピース矯正を行える歯医者の多くが、このインビザラインになります。その他にも「アソアライナー」や「イークライナー」があり、それぞれによって施術内容が異なりますので、施術前に色々相談してみるのがよいでしょう。

また、マウスピース矯正用のマウスピースは市販でも売られています。しかし、歯医者でオーダーメイドで作るマウスピースに比べてフィット感が劣るために効果が少ないです。僅かな歯並びを矯正することを目的に市販のマウスピースに挑戦してみるのであればよいですが、本気で歯並びを直したいのであれば、歯医者でオーダーメイドでマウスピースを購入することをおすすめします。

市販のマウスピースには以下のようなものがあります。

デンタルマウスピース

矯正マウスピース 歯医者
届いたらそのまま使えるマウスピース。歯並びの矯正や歯ぎしり予防に活用いただけます。付け心地に違和感などもなく、ユーザーからの評価も高く、歯並びの改善が数カ月後から見られたと高評価のマウスピースです。
サイズ(約):6,0×4,0×2,2cm
本体材質:EVE樹脂

NOC RENO デンタルマウスピース

矯正マウスピース 歯医者
型をとる必要がないタイプの矯正・歯ぎしり防止用マウスピース。かなりしっかりと装着している感じ、着け始めてすぐに慣れることができたとユーザーからは付け心地に対する高い評価が目立ちます。しかし、汎用性の高い形状のマウスピースで、型が合わない人は着け始めてから1週間程経っても、違和感が抜けずに痛みを覚え続ける人もいます。その場合は、型があっていないので使用を控えることをおすすめします。
サイズ(約):6,0×4,0×2,4cm
本体材質:EVE樹脂

Dental-Pro

矯正マウスピース 歯医者
お湯で柔らかくして、型取りを行うタイプのマウスピース。型取りならではのフィット感が得られます。中央に空気口が付いているので、鼻呼吸ができない方でも使えます無色なので、付けていても目立たずに、使いやすいのでユーザーからは高く評価されています。

型が決まっているフリーサイズのマウスピースと、自分の歯に合わせて型を取れるセミオーダーメイド型のマウスピースがあります。

歯医者でのマウスピース矯正の流れ

歯医者でマウスピース矯正の治療を行う大まかな流れを紹介します。

カウンセリング

まずはカウンセリングから始まります。あなたの症状や悩みを相談しましょう。この際に治療期間や費用、またマウスピース矯正の注意点なども確認し、自分にマウスピース矯正が合うのかどうかも確認しましょう。

精密検査

カウンセリング後に歯の現状を知るための検査を行い、マウスピース矯正で対応できるかどうか、適しているかどうかを確認します。精密検査の内容には、歯の動きや顎の骨を確認するための頭部レントゲン、歯列全体を撮影するレントゲン、さらに、より正確にデータを測定するとともに、患者にもわかりやすく説明できるように3DCTスキャンなどでの3Dシュミレーションが行われます。この精密検査の結果をもとに、治療計画が作られ、具体的な治療の期間や費用が決定します。

マウスピース制作

いよいよマウスピースを制作します。ちなみにマウスピース矯正の装置は「アライナー」と呼ばれます。自分の歯に合ったオーダーメイドのアライナーが作られることになります。アライナーは、歯医者ではなく、2週間前後で専門の制作会社で制作されます。

治療期間

マウスピースを装着し、治療を始めます。マウスピースは1日20時間前後の装着が必要になる場合が一般的で、1年前後の治療期間となります。治療中は、1ヵ月半~3ヶ月、定期診断が必要になります。

保定期間

歯並びが整い、アライナーを外せば、治療完了というわけではありません。矯正治療が完了してから半年~1年間は、とても歯が動きやすい時期ですので、「リテーナー」という保定装置を装着して、歯並びが元に戻ってしまうことを防ぎます。

最初は食事や歯磨きの時間だけ外し、少しずつリテーナーの装着時間を減らしていきます。保定期間は、歯を動かした期間と同じくらいとされており、1年かけて矯正治療を行った場合は、1年程度となります。

まとめ

いかがだったでしょうか。世界で人気が高まるマウスピース矯正。見た目の目立たなさや装着時の不快感などから患者の負担が少ないマウスピース矯正は今後も日本で拡大していくと思います。一方で適した症状、適さない症状があったり、効果が限定される側面もあるので、自分に合っているのかどうか、しっかりと医師と相談して行うかどうか決めることが重要といえます。

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